ジャンル|文芸・イラスト

レオノーラの卵 日高トモキチ小説集

日高トモキチ (光文社)

装画は磯良一さん。
終末までのひととき、やさしくて寂しくてグロテスクな、かりそめの記憶をどうぞ──。才人・日高トモキチ、初めてにして珠玉の短編小説集。
装画は、完全に磯さんにお任せ。さまざまなモチーフから構成された、びっくり箱のような絵をいただきました。作品の持つ自由さがそのまま絵になったようです。
絵自体はモノクロのまま活かしつつ背景に色味をつけること、またタイトル書体に少し丸さのあるゴシックを使うことで、ポップさ・柔らかさをプラス。
実は表紙には、採用に至らなかったカバーラフのデザインを流用しました。時折こういうことがあります。
表紙・別丁扉・本扉と、繰り返し装画を使わせていただきました。おかげで、想像力を刺激するワクワクするような一冊になったと思います。
目次や奥付など、本文のレイアウトも担当。ここでも装幀のイメージを生かすことで、本全体に統一感が生まれています。