ジャンル|イラスト・ミステリー・サスペンス

ウロボロスの基礎論 上

竹本健治 (講談社)

装画は鈴木康士さん。
数々のミステリー作家たちが実名で登場する「ウロボロス」シリーズの第二作。
文庫の新装版発売に当たって読者の間口を広げるため、登場する作家さんたちをキャラクター化した装幀にしたい、というオーダー。シリーズ三作すべてに竹本先生を登場させることを前提に、各作品ごとにご登場いただく作家さんたちと構図案を最初の段階で検討・ある程度確定したうえで、イラストを鈴木さんにご依頼しました。
謎めいた時計の文字盤と竹本先生のお顔を上下巻にまたがらせ、その前にそれぞれ人物を配置することで読者の目を惹く構成に。ここだけ見るとたいへんクールでかっこいい印象なのですが、真剣な中におかしな感じも出したい、という鈴木さんのアイディアで下部にカレーが登場し、笑いを誘っています。(理由は帯などからお察しください)