ジャンル|イラスト・ミステリー・サスペンス

ウロボロスの偽書 下

竹本健治 (講談社)

装画は鈴木康士さん。
数々のミステリー作家たちが実名で登場する「ウロボロス」シリーズの第一作。
文庫の新装版発売に当たって読者の間口を広げるため、登場する作家さんたちをキャラクター化した装幀にしたい、というオーダー。この後刊行される「基礎論」「純正音律」も含めたシリーズ3作すべてに竹本先生を登場させることを前提に、各作品ごとにご登場いただく作家さんたちと構図案を最初の段階で検討・ある程度確定したうえで、イラストを鈴木さんにご依頼しました。
今作はシリーズ1作目ということで、キャラを見せることを中心に考えた構図案をご提案。とは言え、キャラクターもののように見せるということではなく、群像的かつ雰囲気重視の、かっこいい装幀となることを目指しました。鈴木さんのアイディアで本文の一部を装幀に取り入れ、ミステリーらしさを補強。背景と人物の明度差をつけていただいたことでより人物が際立ち、印象深い装画が完成。
白地・鍵形のラベルをつけることでタイトルが浮き上がり、この絵に負けないようなタイトルの見せ方となりました。