ジャンル|写真/コラージュ・ノンフィクション

もはや僕は人間じゃない

爪切男 (中央公論新社)

失恋、家族との確執、性の揺らぎ──人生の暗黒期を過ごしていた著者を救ったのは、パチンコ中毒のお坊さんとオカマバーの店員だった。
作中に登場するアイテムをあえて統一感を無視してコラージュし、雑多な雰囲気を作り出しました。表4では、リアルな白ターラーとクリスマスリースが共演するなど、まさしくカオス。
鐘の一部が黄色いのは、HPゲージが減っていく(あるいは満ちていく)イメージです。一体どちらなのかは、本書を読んでご確認ください。
カオスな感じを崩さないよう、タイトルの書体にはあえて日本語フォントではないものをセレクト。フォントメニューの中から、なるだけ変なデザインのものを厳選。
また、登場人物や本作りに関わった人たちのクレジットをまるで映画や演劇のチラシのように配置して、リアルと虚構の境目を撹乱するようなデザインに。
目次や扉など、本文付き物のデザインも担当しています。装幀のイメージを本文中にも積極的に取り入れました。