ジャンル|ミステリー・サスペンス・造形物

陰摩羅鬼の瑕

京極夏彦 (講談社)

造形物作成は荒井良さん。
「百鬼夜行」シリーズの文庫版カバーの一斉掛け替え。新しい読者を獲得しつつ、これからの20年文庫の顔になるのに最適のビジュアルはどういったものかをあらためて検討。石燕のイメージをベースに新たな妖怪絵を描いていただく案などもご提案しましたが、長年文庫の顔を務め知名度(?)もあり、視覚的なインパクトも大きい妖怪張り子を再撮影する案が採用に。
妖怪の全体像がわからないくらい大胆にトリミングをし、印象をがらりとチェンジ。一方で、タイトルの置き方や書体は至極スタンダードなものに。定位置に同色で配置することで、シリーズ感を強固なものとしました。長く店頭に並ぶことを考え、シンプルで飽きの来ない装幀にすることを第一に考えました。