ジャンル|ミステリー・サスペンス・写真/コラージュ

生還者

下村敦史 (講談社)

雪山が舞台のミステリ小説。白い本にしたい!というオーダーをいただきました。事件の舞台となる雪山の写真を集め、まずはどのビジュアルを使うかを確定。そこから、いかに白さを担保しながら目立つ装幀にできるかのご相談を重ねました。
カバーのインパクトを最重視してタイトルに箔を使うために、その他の資材のコストを抑えられるようなご提案を。最終的に、資材部の方たちも交えて紙選びを行った結果、無事に箔の使用が実現しました。白っぽさと存在感のどちらを取るかで悩みましたが、存在感を重視して、ツヤのある銀箔が採用となりました。
白色度と色再現性の高いエアラスをカバーの紙に選んだこともあり、当初の思惑通り、全体的に白くてかつ雰囲気のある装幀の一冊となりました。