2018.12.27

水木しげる漫画大全集完結


2013年6月から刊行が始まった「水木しげる漫画大全集」(講談社)。2018年5月をもって、全113巻の刊行が完結いたしました。

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この全集の刊行は、責任監修を務められた京極夏彦氏のお力がなければ、とうてい成し遂げられませんでした。編集作業はもちろん、各種原稿やコピーなどのご執筆、さらにはデザインワークまでをご担当され、まさに八面六臂のご活躍。京極さんがいらしたからこそ、このクオリティで全集を完成させることができました。
さらに、出版不況と言われるこの時代に、100冊を超える全集を刊行するという英断を下した講談社にも敬意を。講談社や講談社コミッククリエイトの皆さんには、編集・デザイン作業中にもさまざまなサポートをいただきました。心より感謝申し上げます。

弊社の始動は、2012年の秋ごろ。まずはカバーデザインの方針を確定させるところからスタートしました。京極さんのアイディアを形にし、初案を皆さんにお見せしてご意見をいただき、そこからさらにブラッシュアップし……。水木プロダクションでのお打ち合わせでは、水木先生ご本人にお目にかかって、デザインラフに「78点」という高得点をいただいたのが忘れられない思い出です(水木先生基準の満点は「80点」なのだそうです)。その当時の記事に、詳しいやり取りなどが残っております。

http://www.welle.jp/その他/水木しげる漫画大全集刊行秘話!/

そこからは本全集の基本方針「初出時の再現」を目指して、原稿を可能な限り本来の姿に戻すべくひたすら奮闘する日々。気の遠くなるような修復作業を繰り返しながら、毎月2冊ずつ(各期の初月と別巻などが出る月のみ3冊)の刊行を遵守し続けました。これには、手前味噌ながら弊社節丸の繊細な作業と根気強いがんばりが大きな役割を果たしたと思います。

全集完結を祝して、2018年8月20日に「水木しげる漫画大全集 全113巻 祝・完結感謝の会」が開かれ、弊社もお招きいただきました。

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京極さんのご挨拶を聞きながら全集完結までの道のりを思い起こしたり、本を模したお祝いケーキの見事さに驚いたり、全集に関わってくださったみなさんと思い出話に花を咲かせたりと、たいへん楽しいひとときを過ごしました。

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監修の京極さん、水木プロの原口さんをはじめ、この苦楽を共にした編集さん・スタッフさんたちとの記念写真は、一生の宝物になりそうです。

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また、会の最後には講談社から編集委員にお花と特製マウスパッドをご贈呈いただきました。鬼太郎と目玉おやじを模したお花、とても素敵です。
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全集の刊行途中には、哀しい出来事もありました。
著者の水木しげる先生は、2015年11月に全集の完結を見届けることなくご逝去。全集の刊行を楽しみにしてくださっていた先生に113冊の壮観な並びをご覧いただけなかったことが、残年でなりません。
また、編集委員としてこの企画の初期から刊行に尽力・奔走くださった編集者の梅沢一孔さんも、全集の完結を見届けるかのように2018年6月に逝去されました。「梅沢さんにも全集完結感謝の会にご参加いただきたい」というみんなの思いで、当日は会場にお写真が飾られていました。
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準備期間から含めると5年半にわたってライフワークのように携わってきた全集の完結は、嬉しくもあり、どこか寂しくもあります。この完結と同時に、本当の意味で水木全集と共に歩んでいくことになるんだな…と感じています。実はまだまだ電子書籍化のための作業などがあるので、完全に「終わった」という気持ちにはなっていないのですが、本としての刊行が終わったことが一つの区切りとなったのは間違いありません。全集刊行に携わってくださったみなさん、完成した本を手に取ってくださったみなさん、まことにありがとうございました!